2012年9月5日

パン屋であるということ

Filed under: Sous les cerisiers — RikakoInoue @ 6:53 PM

パン屋の朝、

この頃にはもう一仕事、二仕事くらい済んでいる。

職業柄、夜明けの時間やその日の天候なんかには

ものすごく敏感に反応する。

九月に入ってから生地の発酵状態が急に秋モードになった。

パンと関わってから酵母や生地の状態で

次の季節の訪れを知るようになった。

よく “今日と同じパンは二度と作れない” というけれど

本当にそう思う。

毎日同じ時間に生地を仕込んで発酵させて

同じ時間に分割して、成形して・・・・・

たとえそれができたとしても

それでも、毎日毎日違う。

そして変化していく。

たとえば、昨日の生地の状態と今日の生地の状態・・・・・

違う。

気温、水の温度、湿度も違うし

仕込む人の体調だったりとか、気持ちだったりとか・・・・・

違う。

色々なことが、

本当にいろいろなことが影響する。

自分でコントロールできる部分と

コントロールできないけどどうにかしなくちゃいけない部分と・・・・・。

いろいろな失敗はあるけれど

「いいパンを作りたい」

という気持ちに背かないようがんばろう。